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お手入れ


保管・掃除

楽器には、シェラックという、エタノールを溶媒とする天然ニスをベースにした楽器ニスの塗装をしております。水滴やアルコールに弱いので、それらが付着した場合はすぐに拭き取って下さい。

保護膜はとても薄いので、極度の乾燥や高湿度の環境に長時間さらすと、木部の割れや変形の恐れがあります。保管には大きな柔らかい布にくるんでケースにしまいます。

楽器を弾き終わったらキーについた手の汗をぬぐい、全体のほこりを払います。木部は水拭きせず、乾いた布でふく程度にします。長年楽器を引き込んでいるとどうしてもよく触れる部分が変色してきますが、仕方がありません。


チューニング

チューニング(調律)はキーの位置を前後どちらかに移動させる事で行います。カリンバの音程はキーの駒に触れている所から指ではじく先端までの長さで決まります。この部分が長くなるほど音程は低くなり、短くなるほど音程は高くなります。

音程を低くしたい場合は枕木側から、高くしたい場合はキーの先端から当て木をして軽くハンマーで叩きます。キーの音程は軽く叩いただけでも変わります。何度も弾いて確認しながら少しずつ合わせます。また、キーをペンチで挟んで動かす事も出来ますが、若干慣れが必要です。


高くしたい場合は先端から

低くしたい場合は枕木側から

ペンチによる調律

キーのサビ


↑4年経過したキー
黒サビに覆われ、赤サビも安定している。

キーの材質のピアノ線は鋼、つまり鉄なので、サビます。特にほこりのついた所や手の触る所から最初に表面にサビが出てきます。これは材質の特長としてさける事は出来ません。ですが、手入れをしていれば、サビ過ぎでキーがぼろぼろになるとか音が保てなくなるとかいう事はまずないでしょう。

最初は赤いサビがでます。出始めたらティッシュペーパーや乾いた布で拭いて下さい。年数が立つとキー全体が黒みがかってきます。これもサビの一種ですが、黒サビは表面を保護します。初めの赤サビは金属内部にどんどん食い込んでいくので、これをこまめに拭き取っていれば、だんだん黒いサビにかわり気にならなくなります。


鳴りにくい音

箱形の共鳴体をもつ楽器にはしばしば鳴りにくい音が存在します。共鳴体または楽器全体には共振周波数という、音に合わせて一緒に振動してしまう音程というのをいくつも持っています。感覚的に言うと、箱にはそれぞれの個性があるという事です。その個性ゆえ、良く響く音もあれば、鳴らないですぐに止まってしまう音もあるわけです。このような現象はチェロ、バイオリンではウルフトーン(ヴォルフ)と呼ばれています。ギターにも鳴りにくい音があるそうです。そしてPOLONにも鳴りにくい音があります。

楽器製作においてはこの鳴りにくい音を出来るだけ目立たなくしたいのですが、困った事に楽器毎に材料やパーツのサイズなどの微妙な違いでその音程が違っています。様々の工夫を施して鳴りにくい音が目立たない所まで調整しても鳴りには若干のムラがあります。これに決め手になる対処方法は現在の所ありません。ただし、購入後にあまりにひどい音が出た場合はご相談の上、再調整にも応じたいと思います。

しかし基本的には弾き手の工夫にゆだねたいです。楽器の性格を知り、楽器に合った奏法、曲目、調を工夫して頂き、製作者・弾き手・楽器のそれぞれの歩み寄りで良い音楽が作れるのが最善だと思います。音階のサンプルやデモ演奏を聴いて参考にして下さい。

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