箱型シンプル
2001年8月完成したカリンバで、材質は筐体がシナの木、キーが針金ハンガーで出来ています。クリーニングで貰ってきてたまっている針金ハンガーで作れば、楽しいリサイクルにもなります。柔らかい音がします。また表面のビニールを剥いた針金は錆びやすいのですが、味があって良いと好評でした。
留め金はアルミの丸棒で、裏からねじで止められるようになっています。キーは15本で2オクターブです。(半音は出ません)
ちょっと変わった形の箱型2点
豊かな音量を得られるカリンバが作りたくて、いろいろの工夫を始めた頃の作品です。「どんな形でも良いから思うままに作って見てくれ」と言っていただき、とても有り難い気持ちでした。試行錯誤の末、どちらもユニークな作品となりました。2001年10月に完成しました。
左の六角形は材質が桜と桐、キーは針金ハンガーです。留め金は前回と同じくアルミですが、留め方はなるべく木に負担をかけない方法に変更しました。一度は前作と同じ用に留めてみたのですが、割れてしまいました。桜の木は堅いけれど割れには弱いようでした。
右のホームベースが箱に乗っかった形のは材質が朴で出来てます。ホームベースの下端が、その下の桐の表面板に接触し、音を大きくする仕組みです。以後、この形がどのくらいその効果を発揮するか研究中です。
どちらもキーは10本で1オクターブと2音。
曲線を取り入れた箱型
サンプル音
曲線を使い、また両手で抱えて演奏しやすい形をイメージしました。2001年11月の作品です。
作ったばかりの時は、ある音だけが飛び抜けて大きな音になってしまったのですが、時間が経つにつれどれもだいたい同じくらいの音量になりました。不思議ですね。どうしてなのか科学的な解析をしてみたいけれど、おっくうがってやらないままです。いろいろ作ってみて試すほうが僕の性に合ってるようです。
材質は栓と桐、キーは針金ハンガー、留め金は真鍮です。さまざまな木を使ってカリンバを作っています。栓はとりわけ、木目が華やかで奇麗でした。BIOFAワックスで仕上げました。
二段箱型
2段カリンバに挑戦しました。以前も2段は制作したのですが(作品1)、これは留め金から2段になっています。1段に8本のキーで左右交互に音階を配列しました。材質は栃と桐、キーは針金ハンガー、留め金は真鍮です。
キーの取り付けてある板は中程左右にあるねじで本体から取り外せるようにしてみました。より簡単に修理やメンテナンスを出来るようにするためです。
2001年12月の作品。
曲線箱型、キーは音階順
2001年11月より、仙台市の一番町商店街で「トライショップ123」という期間限定約2ヶ月の実験店舗が開催されていました。その時にカンチェンジュンガティーハウスの皆さんと知りあうことがきっかけで、この楽器が出来ました。
材質は栓と桐、キーと留め金に真鍮を使っています。キーに真鍮を使ったのはこれが初めてで、カリンバの表情がガラッと変わった感じです。音は繊細で持続するように思います。外観、音色好みはいろいろなので、このほかにもいろいろな材質で作ってみたいなと思っております。竹で出来たキーをつけたカリンバもあるそうですよ!
ティアドロップカリンバ3点
サンプル音
楽器を大きくすることばかり考えていた私ですが、「小さいのは作れますか?」とカンチェンの方にアイデアを頂き、作ってみたのがこのカリンバ達です。響きの空洞などは一切排除して、音は小さいながらも澄んでいて存在感のある音になりました。裏が平らなので、テーブルなどにのせて弾くことで音を増幅することもできます。今までとはまた別の楽しみ方が出来るカリンバが作れて、とてもうれしく思っております。
右のはイチイ、奥と手前の左の二つは樺桜です。
くりぬき胴ビーンズ型
「ビーンズ型にして!」と言われたものの、う〜むどうやってやろうかな…曲げ木?くりぬき?いやいや木じゃなくて、張り子にしちゃおうか?いろいろ迷った結果、シナの木をくりぬきました。すくいノミで彫って器状にしていく作業は、案外面白かったのでした。またくりぬきで作品を作ってみたいですね。
横向きに配置したキーは楽器を両手で抱えたときに丁度左右の親指の近くに来ます。普通は中心から外に向かって低音から高音になるのですが、この楽器は逆になっているのがまたユニークです。アイデアを頂いて感謝してます!
キーの材質は鉄、留め金はアルミ。上の板は朴で出来ています。音も形もまるいカリンバです。
2001年10月の作品。