タモ製ピアノ線使用
タモが最近はとてもお気に入りです。軽くて弾力があり、僕が今まで使った国内の木材の中では一番適しているように思います。とはいえ、これからもさまざまの木材でどんな音がなるのか、また木材の良さをどう引き出すのか、いろいろ研究を重ねていきたいところではあります。真鍮の駒をちょっと幅広の黒檀であしらってみました。また、黄金比を駆使したサウンドホールのデザインは、直線的でありながら全体との調和が取れています。
また、ピアノ線の鍛造キーは音程を長さだけでなく厚みでもコントロールしているので、キーは奇麗なv字に並んでいるのが特徴です。デザイン性とアルペジオのしやすさを兼ね備えています。
2003年4月の作品
カリンバ制作キット
工作キットを制作しました。筐体前面・後面にシナ合板を使っているので、絵の具などさまざまの画材での着色が容易になっているので、組み立てる前に色塗りを楽しんでから完成させることが出来ます。
キーはステンレス冷間鍛造で1オクターブです。このキットを用いて、工作のワークショップを行いました。
2003年7月の作品
キーの留め付けを改良しました
現在、すあらばぐーすにて置いていただいているティアドロップ。メープル製で、ピアノ線をキーに使用。ブリッジを留める金具は自作で、裏からネジでしっかり留められるようになっています。弾いていて安心感のある楽器に仕上がりました。
2003年4月の作品
ムビラ
蛸薬師倶楽部の由木尾さんによるJohn Kunaka氏のムビラ制作過程の和訳ドキュメントに触発され、いつか作ってみたいなぁと思っていたのが実現しました。それ以前に本場ジンバブエのムビラを何度か見たことはあるけれど所有してじっくり演奏していた訳ではなかったので、これが僕にとっての初ムビラと言ってもよいでしょう!
材はメープルを使用しました。かなり重いです。本来はジンバブエに生えているムクワという木を使うことをkumaさん(ムビラジャンクション)から教わりました。キーは鉄の6〜4ミリ丸棒を炭火であぶりながら叩きました。カリンバのキーを作るのとは比較にならない重労働です。しかし鉄の世界はとても奥深いということを体で感じることが出来ました。
ジンバブエのムビラは大事なポイントを押さえた制作がされており、大変良い音のする作りになっていることも分かりました。これからの作品にもどんどん反映させていきたいと思います。
2003年2月の作品