工房日記 Let’s fly together
2024年11月15日(金) 18:29:13 更新
■カテゴリ「カリンバ製作」に属する投稿[108件] ( 108 件 )
2024/07/03 (Wed) 18:42:42 No.308 by しんじ
先日割ったタモ板の荒れた切断面を、今日はルーターで平面出ししておりました。
箱状のブリッジの上をディッシュビットと呼ばれる、元は器を作る為の浅彫り、縁が丸く彫れるルータービットで削っていきます。
バンドソーのみならず私の持っている自動カンナも、幅36センチはサイズオーバー。
よくyoutubeで見かけてた大きな板の平面出しをする治具を真似て、やってみたのでした。
今日はルーターで木を削って日が暮れました。時間はかかりますが、手鉋でやるのに比べたらめちゃくちゃ楽でした。作ってよかった。
ただ淡々と削っているうちに、これは旅なのではないか?と言う思いまで浮かんできました。板厚で5ミリ削り進むジャーニー。
旅の合間に畑に行くと、今年生まれたばかりの1年生アマガエルちゃんたちが
夕暮れの畑で小さな羽虫を狩るために色々な葉の上でじっと気配を感じておりました。
そこでアホ巨人たる私がカメラを向けます。
カエルちゃんたちは正直迷惑そうです。(笑)だって可愛いんだもの。美しいんだもの。🐸😍
明日ももう一枚の平面出しをやります。頑張るぞー。
#イリンバ
2024/07/01 (Mon) 11:58:01 No.307 by しんじ
タンザニアの伝統楽器・イリンバはジンバブエのムビラとは音作りの仕方が全然違っています。
ムビラは厚板(だいたい15〜25ミリの間かな?)・太いキーの本体をデゼと呼ばれる丸くて大きな共鳴器に入れて音を大きくするのに対して
イリンバは比較的薄い板(目算でおそらく6〜12ミリくらいだと思う)の大きな共鳴箱に直接細めのキーをたくさんつけております。
薄い板なので良くしなるから、弾いていない隣り合うキーの音も誘発されて鳴り、交じり合うのが特徴です。
近年この音がとても魅力的に思えてきて、イリンバ型の楽器を作り始めました。
先のライブ「妖精物語」ではこのタイプの楽器を2台でアンサンブルしたりもしました。
広い空間を思わせるような音作りが出来ます。
前回は横幅が18センチぐらいだったのですが、さらに追求して、今製作しているのは幅・長さが36センチ四方ぐらいになるのを
作っています。
幅広の薄板は、しかも楽器に使えるような歪んでいないものとなると、なかなか売ってないです。
そこで自分で厚板を挽き割って薄板にする作戦です。
バンドソーで良いのでは?と思われる方もいるでしょう。
しかし私の持ってるバンドソーの挽き割り最大幅が18センチくらい。機械に入らないんですよね。。。😅
そこでノコで手挽きとなったわけです。
この作業の強い味方が写真の鋸、窓鋸(まどのこ)です。京都の鋸職人さんから購入しました。
まだなかなか上手に使いこなせませんが、これはすごい鋸です。
これなしにはこんな幅広板は多分挽き割れないのではないでしょうか。
伝統的な手道具にはまだまだ可能性があると思う。
鋸についてはまたレポートしたいです。初めてだった今回はとにかく挽き割るだけで精一杯と言う感じでした。
6センチ厚のタモ板を挽き割ったのですが、切断面が荒れて、削り整えたらおそらく一枚が2.5センチくらいになってしまいました。。。
もっと精度を上げるにはどうしたらいいか、使うときのコツもちょっとフィードバック出来たので、
次回以降に反映したいです。今回割った板をさらに割って、最終的には1センチ弱(でもできれば1センチ!)の
板を4枚ゲットするのが目標です。🔥🔥🔥🔥🔥やるぞー!
#イリンバ
2024/02/20 (Tue) 18:57:02 No.300 by しんじ
さっき出来ました💦
キーの本数は23本。うち真ん中の5本は共鳴用で弾きません。
使ったピアノ線の太さは1.6〜3.0mmでした。全部をほぼ同じ厚みに鍛造する必要があります。
音域はD♭2〜F#6低音と高音の限界にチャレンジした特殊チューニングです。
真ん中の共鳴キーはタンザニアの叡智。イリンバなどに見られる技法です。
今回のイベントではチューニングのお話をさせていただくことになっているので、
その辺りも詳しく説明したいなと思います。
この楽器は明後日からのイベントに持っていきます。誰でも試奏可能です。
箱の鳴り方も板の鳴り方とは違った趣があって楽しいですよ🕺
天気予報はまた寒くなりそうですが、皆様どうか遊びにきてくださいね😃
#ギャラリー・チフリグリ
2024/02/16 (Fri) 11:05:44 No.299 by しんじ
今日は小雪がちらついたりしていますが、ここ数日はとても暖かくて、昨日はハウスの室温は最高でなんと32度🌺
軽装で仕事ができるので仕事がとてもはかどるのですが、ちょっと戸惑いを覚えます。
畑にも久々に顔を出して見たら、テントウムシたちが陽気に誘われて日向ぼっこしてました😊
さて、箱カリンバ。
私の今までの作品は一つ一つの音がしっかり独立して聞こえ、余韻が長い音を作る傾向があったのですが、
もっと音がふわっとして、引くたびに隣のキーもなっちゃうようなそんなのが出来たらいいなと考えています。
それを実現するような駒の構造としてタンザニアのイリンバを参考にしているんですが、あれらと同じような金属素材って
案外探しても見つからないんですよね。。。
そこで目をつけたのが打ち損じたキー。ピアノ線なのでとても丈夫です。
これを平たく鍛造して駒が作れないかなと思いつきました。
去年作ったクロマチックの打ち損じが結構あるので、これらをリサイクルできるから一石二鳥!
3.5ミリを平たく打ったら1x5mmのピアノ線フラットバーが出来ました。
適度にしなやかで丈夫。これはいけるかも。木材と当たる面はヤスリで丹念に直線に仕上げます。
L字に曲げるのが難しかったです。曲がるは曲がるのですが、精度を出すのが難しい。
なんかうまい方法ないかな🤔
さらに続きます。
2024/02/10 (Sat) 17:14:48 No.298 by しんじ
最近はアエルでいただいた受注の作品を手がけておりますが、
その合間々々で新しい可能性も探っています。
いや、正確には新しくはないのですが、自分の中で一回りして、新しく捉え直しているという感じなのです。
近年の私の作品は主にソリッドタイプというか、厚めの板にキーを取り付けるスタイルでやって来たのですが、
また初期の頃に作っていたホロウタイプ(ボックスタイプ)を作ってみたくなったのです。
先日のチフリグリさんでのイベントに私が生涯初めてこさえたカリンバを持ってって鳴らしているうちに
「ああ、この不安定な、箱のなるままに任せる感じってよかったよなぁ」って思い出したんですね。
自分がカリンバを作って弾いて、純粋に楽しかった時間を過ごしたことを久しぶりに思い出したんです。
20年超カリンバを作っているうちに、いつしか「売るからにはいい音でなければ」と思うようになり、
また自分なりに「いい音とは、喜ばれる音とは、こういう音だ」と定義して、
それをものにしようとコントロールするようになりました。
それはそれで技術の向上という意味では大切なプロセスだったのですが、
別の角度から見ると、自分の思い込みに自分で窮屈を感じてたりもするなという気持ちが湧いて来たのです。
流れに任せて作ったらどんな楽器ができるだろう?
次回のイベントでお披露目できたらいいなと思います。
お楽しみに。自分も楽しみだったりします😉
2024/01/26 (Fri) 16:34:06 No.296 by しんじ
工房では楽器ニスとして、バイオリンに使われるアルコールベースのニスのレシピをカリンバ用にアレンジして使っています。
バイオリンニスの名残として、溶媒にエタノールとスパイクラベンダー油を混ぜたものを使っています。
スパイクラベンダー油は文字通りスパイクラベンダーという植物から精製した油で、ラベンダーよりスッキリした香りを持つ揮発性の高い油です。
画材用として販売されています。
去年はフレグランスフリーイベントを初めて開催し、色々な話を伺ってるうちに、そういえば結構匂いの強いこのラベンダー油を
抜いたらどうなるのかな?と思い、フレグランスフリーというよりはラベンダーフリー?なニスを試作して見ました。
もともとなんでラベンダーを入れるのかというと、アルコールだけだとニスの表面が優先的に乾いてしまい、結果塗膜内側の乾きが悪くなるのだそうです。
しかし、工房の場合は塗ってもせいぜい2回くらいで、バイオリンの様に何層も塗り重ねてテカテカにすることはないので、あまり変わらないのでは?
という思いもあったので、一度は試してみてもいいなと思ったわけです。
ちなみに、ラベンダーの香りは塗った直後は香ってますが、ひと月くらいでだいぶなくなり、1年もするとほとんど分かりません。
とはいえいきなり販売用の楽器で試すのは慎重になり、チューニングバーと自宅の楽器のオーバーホールでちょっと修正用に試し塗りしてみました。
やはりすごい乾きが早くて、手早く伸ばさないとムラになっちゃう。😓
光沢に関しては同じくらいかな。。。でも奥行き感がちょっとだけ減ったかも。これはもっと工夫がいるかも。
音色がどうなるかは、楽器を組んでみないとわからないです。テスト機を作れたら、また後日レポートします。
いずれにせよ選択肢が増えるといいですよね。🌱
さて、創作カリンバ工房チフリグリ店、いよいよ明日からです!
新作ご用意できましたので、今年初のお披露目です。
両日色々な工房製カリンバに触れ合うことができます。カラフルなフライングカリンバも弾いていただけます。みんなで弾くと楽しいです!
明日は私が生涯初めて作ったカリンバを持って行ってみようと思います。☺️
カリンバについてみなさんと色々お話ができるの楽しみです。
また、日曜日は実演として旧作オトモのワイヤー張りを実演しようと思っています。カリンバの構造に興味ある方は面白いかもしれません。
寒いですが、もし良かったら遊びに来てください。
#ギャラリー・チフリグリ
2023/12/16 (Sat) 19:04:05 No.290 by しんじ
日が落ちるのがとても早いですね。5時にはすっかり真っ暗です🌌
最近は年末年始の仙台アエルの出店に間に合うよう絶賛キー鍛造中です💪
明るい方がキーをまっすぐ打ちやすいので、日の出ている時間がとても貴重です。
さて、今度の冬至は、当工房のカリンバライブをさせていただきます。
昨日は晩翠画廊にてサウンドチェック。
雨でとても寒い日だったのにもかかわらず、越後しのさんの個展はお客様がひっきりなしでした。
冬をテーマにした今回の個展、どれもとても可愛らしい☺️
しのさんの絵と、タカハシユウコさんのこれもまた夢が膨らむ冬のオブジェに囲まれて
演奏会を行います。予約不要なので、どうぞお気軽に足をお運びください。
#越後しの #タカハシユウコ #晩翠画廊 #六花の旅路
2023/11/27 (Mon) 21:07:08 No.286 by しんじ
めちゃめちゃ寒くなったり、ポカポカ陽気だったり、天気は目まぐるしく変わりますね。
そんな激しい天候にも負けず、工房ではここ数日フライングカリンバを増産中でした。💪
フライングカリンバは工房の中でもしずくちゃんがプロデュースしているイベント用カリンバです。
なので、今回おいらはサポート役😉製作のほぼ全ての工程をしずくちゃんがこなします。
キー打ちもやります。バシバシとハンマーを振るう様子をパチリ📷
フライングの製作は不定期なので、「久々でうまくいってるか心配。。。」といってましたが、
なんのなんの。パーフェクトな打ちっぷりです。
本体のペインティングも終わり、明日か明後日くらいには完成しそうです。
どんな絵柄かは今は内緒✨今後のイベントでお目見えしますのでどうぞお楽しみに!
日が迫ってますが、
12月3日、ダンサーの佐藤有華さんとのワークショップ
『旅するからだ企画第一弾!〜カリンバ×身体表現ワークショップ〜』
にて、この新しいカリンバ達が使われます。
カリンバを鳴らして、感じたことを、体の動きで表現してみる。
アットホームな雰囲気のワークショップになりそうですが、
思いもよらないクリエイティブなあなたに出会えるかも。🌱
詳細・お申し込みはこちらです↓(facebook イベントページへリンク)
https://fb.me/e/1BAsMB1vx
是非一緒に楽しい時間を過ごしましょう!
#身体表現 #フライングカリンバ #佐藤有華
2023/11/22 (Wed) 19:38:09 No.285 by しんじ
強そうな名前の接着剤を見つけました。その名も「メタルロック」!🛠
ネジ・リベット・溶接に変わる構造物接合に、とあるぐらいかなり本気な金属用接着剤です。
治具を作っている時にどうしても欲しい形の金具が見つからなくて、困っていたのです。
しかし金属加工は結構大変。溶接はおいら無理だし😓。
色々ウェブ上で探しているうちに、金属用接着剤の文字が。物は試しと購入した次第です。
今回欲しかったのは板付ナットのような形状で、サイズがM6。M8以上じゃないと無いので、
四角ワッシャーとフランジナット(セレートなし)で接着自作に挑戦しました!
成分は変性アクリル樹脂というもの。2液だけどエポキシじゃないんだ。。。
A剤は透明だけどB剤は真っ黒なのが特徴的です。そして、硬化時間がエポキシより短い。
冬でも混ぜた後10分以内で固まっちゃいます。4組作ろうとしてたのですが、
あんまり丁寧にやっているとすぐに固まる兆候が。急げ💦
なんとか完成。確かにかなり丈夫です!すごい!
瞬間接着剤みたいに衝撃でパーンと外れちゃう感じもなければ、
エポキシみたいに長い時間かかるストレスでメリッと剥がれるみたいな感じもない。
今回はパーツ同士を引き離す方向には使わないけど、そういう用途でもいけるんじゃないかと思ってしまいました。
真っ黒なので、見た目的に楽器の見える所にはちょっと使うの厳しいですけど、
治具やテストカリンバ用ならじゃんじゃんイケそう。アイデア膨らみます👍✨
2023/11/07 (Tue) 20:34:11 No.282 by しんじ
先日のノンフレグランスイベントから当工房の新モデルとしてデビューした作品をご紹介します。
まずは、「オトモQ」
今まで10年以上に渡って作り続けて来た9本キーのカリンバ「オトモ」の後継機種となります。
メンテナンスキャンペーンやお客様のご意見、作者自身が製作し演奏する中で浮かび上がって来た課題をクリアし、
なおかつ夢と希望を盛り込み、キュートなカリンバになりました💕
そして、「そら」
かつて当工房が駆け出しの時によく製作していた、しずく型のカリンバです。
原点回帰とも言えますが、色んな製作を経験して、今の自分流でやってみたら、全く新しいカリンバになりました。
しずく型という点だけは共通で、音階や姿・樹種にたくさんのバリエーションを持たせてみたいと考えています。
また、鮮やかに彩色したものもあるのが特徴です。一つのモデルではありますが、同じものは一つもないくらいに
バリエーションをつけたいです!
サイトでのご紹介がまだ間に合ってなくてすみません。イベント等で展示する事もあるので、
もしご来場できる方はぜひ手にとってご覧いただきたいです。
どちらのモデルもジンバブエのムビラのように、一枚板を彫り出して本体を作っています。
構造的にとても丈夫で、音もよく伸びるのです。アフリカの叡智だ。✨
ルーターという電動工具を使って彫るのですが、工具だけでなく、彫りの形に合わせた彫り型というか、
治具を使って彫ります。昨年発表したpepiというモデルから頻繁に使っています。
今この彫り型が、増えすぎて大変になって来ました😅
大小形も様々、特にそらちゃんは色々変えてみたくなって、実験で作ったりしてるうちに写真のような
4つ足の奴らが工房内に山になっています。。。
今後も増える予定なので、もう少し汎用性の高い治具を開発したいです。
4つ足は共通で型の部分だけ取り替えられる、みたいなのがいいんだけどな。🤔
2023/10/16 (Mon) 19:21:07 No.277 by しんじ
長年使っていたボール盤のドリルチャックを替えてみました。
ネットでよく「精度のいいチャックにしたら、軸ブレがなくなった!」って感じの記事を見かけてたので
前から気になってたんですよね。
木に穴を開ける場合って木目の凹凸も相まって、割にイナしながらドンピシャを狙うものなのかなと
勝手に思ってのですが、精度が良ければ良いに越したことはないはずなので、買っちゃいました。
うちのボール盤に合ったのはこれ。地球印というメーカーのもの。
取り付け部分には何種類かの規格があるらしいです。
チャックは前よりちょっと大きくて、以前はドリルの最大取り付け直径8ミリまでだったのが13ミリまでいけます。やった!
ワクワクで早速ジグづくりに使ってみる。心なしか切れ味まで上がったような気がする。
穴は当たり前に空くのですが、何というか、加工中のストレスが減った感じ?
色々なビット、ドリルで作業しているうちに分かったのは、ザグリ(フォスナー)ビット系の軸の長いやつの
元々の精度が良いのと悪いのの差が歴然としてきました。
ちゃんとしたやつは、少し回して咥え方を変えても軸がぶれないので、やっぱり本体じゃなくてビットの方だと思う。
ザグリビットも長年使ってるから、無理な力がかかったりしてやっぱり曲がることもあるのかな?🤔
時間があるとき、一本ずつ検証してみたいです。
超硬ブラットポイントなんかはビシッと決まります。良い仕事できると良いな🍀
2023/08/24 (Thu) 11:03:57 No.259 by しんじ
新しい板が来ました。今回はホワイトアッシュという木材です。
前回のエンジュも綺麗ですが、残り少なくなって来ました。
色味の違うもので、カリンバに適したものというところで、これを選んでみました。
立派な板です。大事に使うからね。合掌。
新作に向けて早速切り出して、楽器の寸法より大きめにカットします。
板は切り出すと、ストレスを解放してまた変形します。
なので、それを見越して大きめにカットし、時々様子を見て削るのです。
買ったばかりの板は表面がザラザラですが、自動カンナをかければこの通り。
出来上がりをイメージしてワクワクしております😉
エンジュのものも出す予定。今回は新モデルを発表します。それはまた追ってご報告しますね。
それから、だいぶ間が空いてしまいましたが、秋頃に今年のメンテナンスキャンペーンを企画しております。
それも詳細決まりましたら、またご報告します。
2023/06/11 (Sun) 19:39:08 No.251 by しんじ
今日は雨🌧連日室温が40度ぶっちぎりだった作業場も今日はとても涼しかったので、
いいタイミングと思い作業台の天板を平面出ししました。ついでに大きい鉋2丁の台直しも兼ねて。
この作業台は工房始まった当初から使っていたのですが、
ここが決まるまでの数年間、実家の倉庫に置いておいてもらっていたもの。
GWに引き取ってきて、1ヶ月くらい経ってるし、そろそろこの環境にも馴染んできたろうから、
修正してもいいかなと思いました。
ガタガタかなと思ったらそうでもなかったです。真ん中が1ミリ弱へこむように全体が反ってたぐらい
だったので楽でした。
前に使ってた時の塗装のはねたのや細かい傷を見ると、当時をちょっと思い出したりしましたが、
削ってリセット。ツルツルピカピカになりました。✨
ここからどんな作品が生まれるのか、楽しみです。
2023/05/15 (Mon) 10:33:49 No.246 by しんじ
昨日今日は雨でしっとりした空気です。良いですね。🌧
冬と違って今時期は曇っている方がハウスが熱くなり過ぎず、とても助かる。。。
その前までは空気がすごい乾燥していて静電気がすごかったです。
面白い動画が撮れたので、アップしようと思っていたのでした。
おがくずをこばむゴミ箱
鉋と削っている木材の間に摩擦電気が発生して、
ゴミ箱に溜めていたら電気が蓄えられてとうとうはじかれてしまうようになりました。🤣
乾燥の時期は電動工具や掃除機もすごい静電気です。手動の工具ですらこの様子ですからね。
静電気はなかなか侮れなくって、粉塵に引火したら大変なので、必ずアースするようにしております。
静電気がひどいと体もなんだかザワザワしてきます。⚡️
こんな時はアーシングだ!
畑に行ってしゃがんでいるとちょっと楽になってきます。
今時期は野菜やハーブやその他いろいろの花が一杯。虫達の様子を観察したりして一息入れます。
2023/04/19 (Wed) 12:47:55 No.242 by しんじ
ここ数日はずっとステンレスの平棒を直角に削る作業をしていました。
たくさんあるので大変ですが、たくさんやると上手くもなるし、色んなことに気づき始めます。
特に不思議だなと思ったことをご紹介します。
平棒を大きな万力でくわえて先端をちょっとだけ出した状態でやすりをかけるのですが、
短くくわえると上手く削れず、なんだか斜めになってしまうのです。
なんで短くくわえるかというと、ある長さ(具体的には5ミリくらいかな)突き出して削ると
キーキーとかん高い金切り音がしてうるさいからです。
それで短くくわえていたのですが、たまたま、逆にそれより長くくわえて削った時にとても
素直に削れるんですよね。力の加減で面の角度もコントロール出来る。結局写真のように
くわえた時がベストでした。不思議!😲
多分ですけど、短くくわえた方は、耳に聞こえないくらいの高い周波数の振動を振動をしていた
のかもしれないです。
そしてその振動がやすりのかかりを邪魔していたのかもしれない。確かめようもないんですが。。。
2023/03/23 (Thu) 15:58:36 No.238 by しんじ
花粉が今年は多いですね。。。😭
昨日車の助手席に乗っけられてふと道路脇の雑木林を見たとき、すごいのを見てしまいました。
針葉樹のとんがり三角の樹形のてっぺんから、煙突の様に上に向けてスーッと一筋の煙が出てるんです。
きっとあれが杉の花粉なのだ。。。
よくテレビなんかで枝がバサバサいって黄色い粉がバー見たいなのではなくて、空に向けてまっすぐ立ち上ってました。
今日は夕方から雨だそうだから、少し空気が洗い流されるといいなと思います。
仕事はうちでやってました。今日は墨付け。巣篭もりで、コツコツやります🤓
2023/02/13 (Mon) 10:58:15 No.228 by しんじ
ただいま新しいキーの打ち方開発中です。
広い音域で不自然なく繋がった音色になるキーのセットを作りたくて、
ここ数年作ってきたシャモジ型のキーではなく、ストレートで緩い厚み勾配のキーを作っていました。
初期のオトモのようなタイプです。
形は似ていても低音と高音で打ち方が違うんです。低音から作っていって、C5(ピアノの真ん中のドの1オクターブ上)
あたりから薄造りに鍛造していくんですが、とても微妙。。。
歌で例えるなら、地声と裏声の変わり目ぐらいのどうしたらいいか分からん様な感じです。
そのC5のキーで2日に渡って、5本失敗しました。
😋あ〜
😅あれ?
😟あれ??
😰あれれ?!
😱あれれ〜〜?!
昔の実験用のキーはよく伸びる音。
でもちょっと音が薄くて、もっと中身の充実した音にしたいと思ってました。
それにしてもほぼ同じように打ってるはずなのに、何かがどうも違うらしい。
見た目にほとんど違わないので、原因が分からない。
カリンバは懐の深い楽器なので、だいたいな感じで鍛造しても、思ったのと近い音は出るのですが。。。
あっち削ってみたり、これ以上ないくらいなめらかに鍛造したり、歪みを極限まで取ったりしてもダメ。
うわーんどうしたらいいんだ!😭
とか言いながらあまり考えずに打った6本目で難なく音出ました。
指の力がすっと入って、よく伸びる音。
結局なぜ打てたのかは分かりません。
この感じを体が覚えててくれると良いんだけど🍀
2023/01/16 (Mon) 18:11:28 No.224 by しんじ
今日は幅19センチ、長さ33センチの板を挽き割りました。
挽き割りというのは、厚みに平行な面に板を切ることを言います。
うんと幅のある楽器を作るなら潔く2枚貼り合わせで、となるのが、
今回は一枚で行きたいが手持ちのバンドソーに入らない、、、という微妙な幅でした😅
なかなか大変。今日は昨日より10度くらい気温下がりましたが、アスリート感覚だったので全然寒くない!🎽
切ってるうちに曲がらないよう、あらかじめ2ミリのルータービットで溝をつけてガイドにしたのですが、
結果はなかなか良かったです。
あとは体力勝負となり、3時間後、ついに挽き割りに成功しました。もういや。
自動カンナをかけて、作品に十分の板厚に仕上がりました。
もう一枚の薄い方も色々使えそう!無駄なく使えそうで良かったです。😊
それにしても、やはり道具ですね。
これを今後やるか分からないけど、時々やるならががり鋸とか窓鋸とか呼ばれている挽き割り用の鋸欲しい。。。
2023/01/08 (Sun) 19:00:52 No.222 by しんじ
今年は色々と絶賛製作中です🔨💪✨
昨年本体だけ出来ていた藍染のしずく型カリンバが完成しました。
左に写っているのは一昨年作った試作品。
しかし、音色はというと一昨年作った方が伸びも響きも良かった。。。
本体厚みやキーの太さは旧作の方が薄いのです。指〜楽器〜空気のエネルギーの流れがこちらの方がよくマッチしていたのですね。
共鳴箱を用いない用途だから、これは要改良となります。
でも出来たての楽器もとても綺麗で可愛いので、活用しようと思っています💧☺️
新しいことをするとそこには必ず何か新しい要素が入ってるんですよね。うんと後になってから気付いたりすることもあったり。
これの合いの子の線はどうかな。。?
2023/01/04 (Wed) 19:29:30 No.220 by しんじ
昨年はおかげさまで、充実したカリンバライフでした。
今年もモリモリと作って弾いて、世の中を明るくしたいです。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
今年の作業は鍛造からスタート。元日はさすがにご近所に遠慮し、昨日からカンカンやってました🔨
例年に比べて暖かめのお正月なような気がします。寒さはまだまだ油断は出来ないですが。
みんな元気で春を迎えましょう!
昨年末に放送されたNHKスペシャル「未解決事件・松本清張と帝銀事件」が見逃し配信で明日1月5日(木)午後10:29分まで配信の予定です。
ドラマの楽曲は川井憲次さんです。当工房製作の超低音カリンバを、楽曲中の一部で使ってくださいました。
ドラマの前半32分頃、私が思いもよらないような使い方でカリンバが聞こえてきました。
カリンバの可能性、音楽の世界が広がる体験でした。感謝の気持ちでいっぱいです。
ちなみにドラマはとても真面目な内容です。色々感じたこともあるので、いつか日記でかけたら良いなと思います。
ドラマ・ドキュメントとも是非ご覧ください。
#超低音カリンバ
2022/11/19 (Sat) 18:37:35 No.212 by しんじ
今日は夕方雪虫がいっぱい飛んでました。今年はどかっと降るのだろうか?!☃️どうかお手柔らかに。。。
先日の治具づくり、書いては消しが終わり、ここ数日は穴を一日掘りまくりです。
結構大きめの板の真ん中付近に穴を掘るので、メインで使っているボール盤のフトコロが足りなくて穴が開けられない。
ふと思いついたのが、小型の卓上ボール盤の首を180度回して、穴を掘る板の上に乗せて掘る方法。
卓上なので回転モーターそのものを上下させるシンプル仕様なのですが、
そのおかげでテーブルより低い位置までドリルが届くんです。
これなら板のサイズに制限されることなく正確に穴あけできる〜!
そんなわけで、小さいボール盤が大きい板の穴あけに役立った話でした。マニアックすぎてすみません😅
2022/11/02 (Wed) 12:36:06 No.208 by しんじ
オーダー品で、1オクターブ低く作ってみました。左が現行モデル。
右のちょっと長いのが音が低い方です。兄弟みたいだね😀
低音になると、キーが長くなるので、演奏ポジションや楽器の重心が適切になるように
各パーツの位置関係も音域に合わせて手直ししております。結果は上々👍
まだ出来立てで、音の伸びはもっと馴染んでからですが、サンプル音アップしてみました。
通常pepi
低音pepi
これなら低音もモデル化ありかなぁ🤔音域違いでセッションしたらかなり楽しそう。。。
他にも始まりの音が違うとか、調が違うとか、もともと受注生産の楽器なので、
融通できると良いよね。
おかげさまで、製作台数を重ねることが出来て、スキルアップしております。ありがたいことです。
#pepi
2022/09/29 (Thu) 22:47:09 No.198 by しんじ
秋めいて来たなどと先日の日記で書いていたら、今日昼過ぎの工房は40度をぶち抜く暑さ💦
換気しがてらいつもは畑を手入れするのですが、秋分過ぎて横から日が差すのでなんだか真夏よりも暑く感じます。
なので工房の入り口付近で扇風機にあたりながら楽器の金物作りから始めました。
暑いせいか今日は蚊が多かった。今時期の蚊には蚊取り線香が効かないです。
作業の途中で蚊を見つけてはやっつけするのですが、刃物を使うので時としてそれは危険。
集中しないと怪我をする。ずいぶんやっつけたけど、次々来る。煩わしくてしょうがないです。
帰り際につきまとっていた一匹が僕の右腕にとまりました。どうぞ打ち殺してくださいと言わんばかりの場所に。
コノヤローと思ったのですが、ふと、蚊が血を吸う一部始終をこの目でみたいような気持ちになり、
DNAレベルで打ち殺そうとする左腕にブレーキがかかりました。
とりあえず携帯でパチリ
そのあとはじっと静止して観察です。かゆい。ちくっと刺さったのがわかる。
針は腕の毛より細いです。後ろの足二本をなぜか高々と上げています。
美味いからか、もっと深く刺すためかはわかりません。
少しずつお腹が膨れていく。蚊に刺されて腫れる大きさに対して思ったより吸ってない。。。
この感じだと一辺1mmの立方体くらいの量しか飲んでないんじゃなかろうか?
この針の中を血が通るってことは、赤血球ってこれより小さいってこと?
色々思いを巡らせてるうちに3分くらい経ったと思います。
十分お腹一杯になると針をスポンと抜いてまっすぐ出口に向かって飛んで行きました。
蚊ってあんなにまっすぐ飛ぶんだ。刺されたところは普通に痒かったです。😅でもあまり腫れなかったかも?
不思議な体験。。。
生涯に一度くらいはこんなことがあってもいいのかなと。
明日はどうなるのでしょうか。
2022/09/23 (Fri) 22:33:39 No.196 by しんじ
楽器の見た目の楽しみを広げたいなと思っておりました。
ただ、カリンバは常に手に持って演奏する楽器なので、
できるだけ自然なものがいいよなぁとも思っておりました。
草木染めの中でも媒染などの薬品なしで染められるものといえば、藍の生葉染め🍃✨
藍をタネから栽培し、比較的色味の明るい木ということで、カバ(イエローバーチ)
の本体に染めてみました!
これはニス塗りまで終わった本体。
青緑色に染まりました。ちょっと地味かな?カバ材は見る角度で反射が変わるので、
ニスの光沢と相まって複雑な色の変化を見せて面白いです。
晴れの日と曇りの日でもなんだか色が違って見えます。。。
もしかしたら楽器の顔色でご機嫌が伺えたりしないかな?!
組み立てまで終わったらレポートしますね。
私が蒔く時期を間違って、藍は成長しにくかったと思いますが、なんとか花の穂先が出始めました。
よくぞここまで育ってくれた。☺️
来年はもっと上手に栽培して、いろんな木で試してみたいです。
2022/08/12 (Fri) 12:29:27 No.183 by しんじ
お盆前、仙台もとても暑いです。。。曇っても蒸し暑く、お昼過ぎに時々来るスコールでちょっと作業場が冷やされます。
室温が下がって、意識がはっきりしたチャンスを逃さず、えいやっと製作を進めるといった日々です💦
畑の緑を見て、英気を養ってから仕事に取り掛かる事もあります。写真は枝豆の花。
実は今まで見た事なかった😅こんなにちっちゃくて可愛いのですね〜。
さて、そんな最中にもpepiを一台納品することができました!いいお顔の写真をパチリ✨
今回のポイントとしては、駒溝の両端を本体内側で止めることで楽器本体の剛性をアップ、
高音の安定性が増したように思います。時と共にキーが馴染むほど音の伸びも増すでしょう✌️
楽器は日々進化していきます。。。
またペピは留め付けテンションが高いので、専用チューニングバーをお付けすることにしました。
#pepi
みなさまくれぐれも暑さに気をつけて。元気で乗り切りましょう〜🍉
藍の葉は今最盛期、一番刈りならもうちょい早くてもよかったかなという所。
なんとかQちゃん2台、そらちゃん5台を染めることが出来ました。
本体も、なんとかこの時期に仕上げることが出来て本当に良かった。
季節の移ろいは待った無しなのです。
摘みたての葉っぱの汁で染めたので、去年の実験よりちょっと青みが強くなったかも。
それでも生葉による藍染は真っ青ではなく浅葱色。ミントグリーンという感じの色です。
葉の汁を染み込ませたばかりではまだ薄い緑なのが、空気と触れて成分が酸化することで
乾きながら青くなっていきます。この瞬間にしか見られない色。。。
色止め等の薬を使わずにこんな色が出るのには、自然の不思議さを感じます。
もう少し色は深まると思いますが、木自体もだんだん黄変するので、最終的には緑色な感じに
落ち着くのかもしれません。使うほどに移ろう風合いの変化を味わっていただけたら嬉しいです。
リリース乞うご期待🌱
#otomo-q #そら #藍の生葉染め