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工房日記 Let’s fly together

2024年12月02日(月) 22:36:07 更新

■2024年11月の投稿[4件] ( 4

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カリンバ製作 〔432文字〕 編集

No.320 by Icon of shinji しんじ

【ゲゲゲのカリンバ製作中2〜挽き割り】
昨日は前回製材した厚板を、
本体用の板とパーツ用の板に挽き割る作業をしました。
この作業とともに、割れや節も回避していきます。
 202411221010091-shinji.jpg 20241122101009-shinji.jpg
まず板の歪みをカンナでとります。
202411221010092-shinji.jpg
広葉樹は木目がうねっていて、見る角度によってきらめきが変わって綺麗なこともあるのですが、
そういう部分は大抵、木目が複雑でカンナがけが難しいのです。。。慎重に削っていきます。一台一台木目が違います。
これを、バンドソーという鋸の親分みたいな電動工具でひき割ります。
 202411221010093-shinji.jpg 202411221010094-shinji.jpg
こんな感じ。やったうまくいった👍✨
切断面にカンナをかけて、板を休ませます。
202411221010095-shinji.jpg
最終の仕上がりより一回り大きく作ってあります。
挽き割りは一番大きい加工なので、加工後の歪みが出やすいです。
少し削って歪みを取っては様子を見て、あまり動かなくなったのを確認してから次工程へ移ります。
木工の続きは大阪終わってからかな。
今回はここまで。

#鬼太郎誕生ゲゲゲの謎 #シネマコンサート

カリンバ製作 〔483文字〕 編集

No.319 by Icon of shinji しんじ

【ゲゲゲのカリンバ製作中1〜材木の切断・荒い製材】
20241115181723-shinji.jpg
東京から帰ると、仕入れたエンジュが届いておりました。
木は切ったり削ったりすると内側にかかっていたストレスを逃して変形するので、
すっかり注文受けてから加工し始めたのではとても精度が悪くなってしまいます。
ですので、先行して製材をする必要があります。
仮に注文がなかったとしても、既存モデルに使えるように工夫します。
(できればそうはなりたくはないですが😅)
202411151817231-shinji.jpg
年輪を数える。僕よりお兄さんです。大事に使わせていただきます。。。🙏🏻
木の切断は、良くも悪くも決断です。切ったものは元に戻らないから。
今回のモデルでは柾目になる部分のみを使います。
202411151817233-shinji.jpg
丸太からの製材時にどうしても必要で機械に噛ませた傷や節をうまく避けて
できるだけたくさんカリンバが取れるよう工夫します。
(ちなみに節はよっぽど大きいもの以外は個性として許容しています。)
202411151817232-shinji.jpg
自動カンナという、厚みを出す機械に入れて表面を削っているところ。
綺麗な木目が出てきました。
 202411151817234-shinji.jpg
今日はここまで。。。

#鬼太郎誕生ゲゲゲの謎 #シネマコンサート

イベント,カリンバ製作 〔428文字〕 編集

No.318 by Icon of shinji しんじ

【音のお振る舞い】

実はこの度、東映アニメーション様との共同企画として、
シネマコンサートを記念したオリジナルカリンバを受注製作・販売させていただくことになりました。
会場ロビーに展示されたカリンバの様子です。
20241113202750-shinji.jpg
特徴としては、
・カバンに忍ばせられる手のひらサイズ
・キーはピアノ線鍛造、本体の樹種はエンジュを使用しており、映画で使ったカリンバと同じ工法で製作しております。
・本体はシネマコンサート焼印入り
・キーは12本。配列は当工房の受注生産モデル、pepi の配列を元に、M19「水木とゲゲ郎〜月夜の語らい」が弾けるようにアレンジしたものになっております。
・上記楽曲のタブ譜が付録についてきます。

もし出来そうであれば、この日記で製作プロセスやカリンバよもやま話などご紹介できればなと思っております。
こんな風に作られた音が映画で流れたんだなぁと、映画の味わいが深まるきっかけになれば幸いです。

#鬼太郎誕生ゲゲゲの謎 #シネマコンサート

〔1391文字〕 編集

No.317 by Icon of shinji しんじ

【intermezzo まだまだ初めてづくしでした】

鬼太郎誕生ゲゲゲの謎シネマコンサート(再演)2日間の行程を無事終えました。

東京を歩くのも少しづつ慣れてきて、グーグル大先生のお陰でだいたい行きたいところに行けるようになりました。
3ヶ月ぶりの演者関係者の皆さんとの嬉しい再会。前よりもちょっと馴染んだ雰囲気。

しかし音楽に関しては、前回と同じことをもう一回、、、とは全然いかない、私としてはまたもや学びの多い機会となりました。

前回は不安と緊張をコントロールするのに必死で、あまり自分の演奏がどうかという事には気づけてなかったのですが、
今回の再演で後半冒頭に追加された新しい楽曲intermezzo、映画全体を俯瞰するドラマチックな間奏曲では、
カリンバが映画中には演奏しなかったフレーズを他の楽器と並走する形で奏でる所が出来ました。

そしてそのリハーサル中にはたと気がついたのです。
「俺、周りとテンポ全然あってないじゃん。。。😨」
オーケストラにカリンバが合わせる。
今までやったことない事に挑戦しているので仕方ないのですが、どうしたらいいか分からず呆然としてしまいました。

大きな宿題を持ち帰り、さあどうしよう。とにかく練習。。。
intermezzoはイヤモニからクリックを聞いて合わせているのではないので、
メトロノームで合わせる練習というのも、無意味ではないけど、なんか違う。。。
なんだか絵に描いた平均台から落ちないようにしてるみたいな、変な緊張感が漂う弾き方になってしまったり。。。

そこで、奥さん(←オーケストラ演奏経験者)にも聞いてもらってアドバイスをいただくことにしました。
色々練習に付き合ってもらううちにポロリと出た一言「確信を持って弾く」

ああ、確かにこれは自分に足りなかった。技術もさながら覚悟の問題。
周りに「合わせる」のではなくて、
確信を持って音を出した結果「合っている」。
音源に合わせた練習も意識を変えた辺りから少しずつテンポが合い始めました。
と言ってもそんなに簡単ではなかったですが😅

あと、呼吸を工夫することでもちょっと良くなる事が分かってきました。

ゲネプロではなんだかやれそうな気がしてきました。
自分の演奏は他の演奏者の方や指揮者の先生による有形無形のサポートが入ってやっと成立しているというのが
この頃になってやっと気づけてきました。本当にありがたい気持ちでした。

そして本番。色々意識しすぎるとかえって間違いそうになるので
あまり考えずリラックスして弾こうと思っていました。
トークショーの木内さんと関さんの掛け合いが面白くて。気持ちがほぐれる。

映画が進んで、自分が休みのところでふと観客席の方に意識を集中してみたら
スクリーンのちらっと明るくなった瞬間、お客さんの涙が光ったような気がしました。
その時、もう自分がどう思われるかなんてどうでもいいや、という気持ちになり、
やっとこの映画とお客さんのために弾く事が出来ました。

見てくださった方々、ご来場本当にありがとうございました。
良い時間だったなら演者冥利に尽きます。これからも精進します。

追伸)もう一つ、ゲゲゲのカリンバについても語りたいので、家に帰ってからまた投稿します😊

#鬼太郎誕生ゲゲゲの謎 #シネマコンサート



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