工房日記 Let’s fly together
2024年12月06日(金) 22:36:16 更新
■2021年7月の投稿[9件] ( 9 件 )
2021/07/20 (Tue) 18:47:45 No.81 by しんじ
さて、工房では新機種の開発をやっておりました。
今年はオトモの製作の合間を縫って色々図面を描いたりしてたのですが、いよいよ形に出来るところは形にして行こうという事で
いろんなカリンバを組み立てております。
とは言っても、なかなか思った様な音にはなりません。どんなに力作でも、ダメなものはダメの世界です。
機能と音色の両立は難しく、思いを詰め込んだ図面からは音は出ませんから、作ってみたら全然想定外でがっかりもしばしばです。
そんな中でもたくさんの気づきはありますが、なんとか形にしたい。
うまく言えないのですが、感じとしては触れているうちに音楽が次々溢れてくる様な、どんな音が重なっても美しいなと感じれる様な
そんなのを目指しております。
試行錯誤の日々です。。。
〔765文字〕 編集
2021/07/15 (Thu) 18:00:45 No.80 by しんじ
バンド演奏と土砂降りの音で、かそけきカリンバの音色はなかなか前面に躍り出ることができない中でも、
これらの存在を拾い上げてくれる方々が多数おり、本当に嬉しいことでした。
中でも、とても印象に残ったエピソード。
1階入り口付近でカリンバを展示していたのですが、興味を持ってくれてずっと弾いたり眺めたりしていた少年が
「こっちのを弾くと、こっちのが勝手に鳴る!」って教えてくれたんです。
すると持ち寄ったフライングのうち2台それぞれに同じ音程のキー(たまたまかなりの精度でチューニングが一致してたんだと思います。)
同士が共鳴していて片方のを弾くと、もう片方が見てわかるくらい勝手に振動していました。
なんという観察力!君の様な人を待っていた!もう全部持って行ってよし!
と言いたい所をぐっとこらえなければならないくらい嬉しかったです。
思えば私自身が、カリンバに「共鳴」して20年も経ってしまった。
時間空間をはるかに超えてカリンバに触れて「共鳴」していく。姿カタチを変えながら誰かの手を通してこの世に現れる。
不思議ですね。。。楽器は生きている。音楽も生きている。
夕方からはピアニスト浅野託矢さんのライブ。その中でピアノ型カリンバ「ポロン」を演奏していただきました。
浅野さんのライブは、正しい弾き方も正しい聴き方も定義しない、とても自由な空間を提供してくれます。
雨音と子供らの声とピアノとカリンバが、梅雨明け前の湿った空気の中でゆっくりと溶け合っていくのを感じました。
二度と再現されない音楽。それはバンドだろうと、アコースティックな独奏だろうと同じ事なんだけど。
頭の中で始まりに戻り、それぞれに、これでよかったんだなぁとか思ってみたり。
お昼のパスタがうまかった。
#うらにわアトリエ
2021/07/14 (Wed) 17:56:16 No.79 by しんじ
道端で見かけたそれに、夏の日差しがもうすぐなことを期待しつつお仕事してます。
このところはフライングカリンバの組み立てと、前から計画していた新モデルの試作品を手がけておりました。
貴重な晴れ間を利用してニス塗りなど臨機応変にやってました。
さて、先の日曜日、うらにわマルシェでは大変お世話になりました!我々カリンバ工房はまたもや2階をお借りして
フライング七夕バージョンを展示。遊びに来てくださった皆様本当にありがとうございました。
参加して皆さんとお話しするたびに活動のヒントをいただけた様に感じております。
その一つに「ワークショップはやらないの?」とのご意見が。
ただ弾くだけではなく作ってみることは楽器との関わりの深さ、喜びがまた一味違ってきて、素晴らしい体験になることは間違いないです。
ですが。。。結構難しいです。ちゃんと音のなるカリンバを作るのは。
かつて製作キットを徹夜で作ったり、缶カリンバを作るワークショップをやったら誰も時間内に完成出来なくて全員分手伝ったりとか。
時間・費用・クオリティー等々のバランスをどうにかしたい。
それこそそこが工房の腕の見せ所なのはわかるけど、前2回はかなりめげた記憶があります。
今なら出来るだろうか。。。みんなに「作ってよかった」って思えるマイカリンバが作れる会をやってみたい。。。
この国でカリンバを根付かせるには挿し木じゃなくて種からやらなきゃダメだと感じる今日この頃でもあります。🌱
うらにわマルシェ体験はあまりに盛りだくさんで、普段没交渉な私には消化しきれなく、また明日続き書きます。
ちなみに写真は今日畑に行ったらオレガノが花盛りで、いろんな虫達が食事を楽しんでおりました。
その中でも蜜に夢中だったセセリチョウちゃんをパチリ(byしずく)みんな友達☺️
#うらにわアトリエ #フライングカリンバ
〔522文字〕 編集
2021/07/09 (Fri) 16:44:17 No.78 by しんじ
日時:7/11(日)10:00~16:00
場所:うらにわあとりえ https://uraniwaatelier.com/
・野外ライブ
・日本画ワークショップ
10:30〜16:00
・浅野託矢ピアノライブ
16:30〜
大河原町にある樹々に囲まれた古民家を改修したアートスペース「うらにわあとりえ」
当日は2階をお借りしてオトモの試奏販売と「フライングカリンバプロジェクト七夕Ver.」を展開します🎋🎐✨
加えてミニ「カリンバサービスエリア」として、メンテナンス等カリンバのお困りごとのご相談にも乗ります(メーカー問わず)🔰🔧ℹ
もちろんマイカリンバのお持ち込み大歓迎です!!
オトモは新作が登場!🎉🎉
ひとつひとつ違うオトモを体験していただけます。
あなたのオトモと出会うチャンス!当日は消費税サービスです😁
🌳🎶🐦🌳🦌🎶🌳
野外ライブありワークショップありキッチンカーもやって来る!
お楽しみがいっぱいのうらにわアトリエで、大人も子どもも遊んじゃおう!
皆さまのお越しをお待ちしております。🌼♡(•ө•)♡🌼
#ポロン #うらにわアトリエ #[カリンバSA] #フライングカリンバ #オトモ
2021/07/08 (Thu) 19:06:33 No.77 by しんじ
黒錆はそれ以上進まない、安定した物質なのでそのままでOKなのですが、赤錆は広がるので拭きましょう。
乾いた布やティッシュでキーを撫でるように拭いてあげてください。
でもあまり上から押し付ける力はかからないように気をつけて下さいね。
年数が経つと赤錆は少なくなります。
さて、昨日はうらにわアトリエさんにオトモを納品させていただきました。
展示販売しております。試奏可能です。
また、手にとって音を確かめてもらえる機会が増えました。本当にありがたいです。😃
オーナーの阿部さんは木工家具職人。そして、可愛い「にゃんこけし」の製作者でもあります。
様々な木で作ったにゃんこけし達。。。作品に木への愛情・探究心が溢れています。
製作の話、木の話を聞くのは私もとてもワクワクします。まだまだ知らないことがいっぱいです。
展示販売コーナーは様々の作家さんの作品がひしめき、飽きることはありません。
是非足をお運びください。🌈
#うらにわアトリエ #オトモ
2021/07/05 (Mon) 20:44:28 No.76 by しんじ
数年後の更新の時、どんな風景になっているでしょうか。
時間が半端だったけど、フライングの組み立てを進めました。
少しずつ、仕様を変えてみています。サイズ、ブレイシングの入れ方、駒の固定法などなど。
フライングの全体で言えば、構造のみならず、色、装飾、演奏法、置き方、ありとあらゆるを変えてみています。
目標を決めず、言葉にならない言葉を頼りに出来るがままに作っている。でも何処かへは向かっている感じもしなくもない。
まさに彷徨える(flying)カリンバ工房のflyingカリンバたちです。
#フライングカリンバ
僕はといえばこのところ、ずっと楽器の開発で頭がいっぱいでした。しかしなかなか上手くいかない。。。
2オクターブくらいで、濁りの少ない音のクロマチックを作ろうとしておりました。
方法としては、駒ーおさえ棒ー枕木は横に一本のセットの、いわゆる普通のカリンバで、
キーの音程配列で濁りを減らす計画でした。
2オクターブなので12+12+1=25本のキーをセットするところまでは行ったものの、鳴らしてみると
なんだかぼやけた音色になります。一本鳴らすと他のキーにちょっとずつエネルギーが持っていかれてしまいます。
1:24なので、だいぶ持っていかれる。
これがペンタトニックなど、調和する音階ならば持っていかれたエネルギーも音色の一部として聞こえるし、
楽器の個性にもなるのですが、半音ずつ違う音の塊がいつも雲の様になっている状態はあまり美しいとは言えませんでした。
一台にあまり近い音を詰めるのもダメ、かといってあまり習得の難しい並びも考えものです。。。
ちょっと発想を変えていくしかないですね。
そうこうしているうちに次のSAの告知が遅くなってしまいました。😱まってたみなさまごめんなさい!
今月もやります。今週土曜日の7/31日です。明日はオトモの定期点検もしなくちゃ。音もだいぶこなれて来ましたよ。
Cafeこもれびに避暑がてら、カリンバの澄んだ音色はいかがでしょうか?
ぜひ遊びに来てください。🌻